2-4 人体の分類
東洋医学と西洋医学
東洋医学では、人体全体をひとつのものとして考えており、病気は「身体の不調」がある部分に症状として表れていると考えるため、病気の原因は身体全体の不調であり、身体全体の調子を整えることで病気を
治療していきます。
一方、西洋医学は容器の原因となっている部分を見つけ、その部分に対処を施すことで病気を治療します。
東洋医学には『同病異治(どうびょういち)・異病同治(いびょうどうち)という言葉があります。
東洋医学ではその人の身体全体を見て、症状の原因となる異常を判断するため、同じ症状であっても原
因が異なれば、その原因に対して治療が行われます。
また、症状が異なっていても原因となる異常が同じであれば、同じ治療が行われることがあります。
これは人によって持っている自然治癒力が異なるためです。
西洋医学は検査で判断ができる異常や手術を必要とする疾患、感染症などに強く、逆に東洋医学は検査では判断できない不調や原因がわからないもの、患部がはっきりしない場合などに向いています。
人体の五行
これまで、自然界と人体は同じ法則のもとに成り立っているという東洋哲理の概念に基づいて話してきましたが、陰陽五行説では、自然界の五行である「木・火・土・金・水」を人体の内臓に応用することによって、「肝・心・脾・肺・腎」という五臓についても東洋医学では取り入れられて考えられました。
五臓六腑という言葉をよく耳にしますが、これは古代中国の自然哲学である陰陽五行説に由来しています。
五臓にも相生・相剋関係があり、それぞれが関係し合ってバランスを保つことで、人体の健康は保たれると考えられてきました。
五臓の相生関係とは、いわば五臓の助け合いです。
これは「肝は心を生み、心は脾を生み、脾は肺を生み、肺は腎を生み、腎は肝を生む」と表現されます。
つまり肝臓が正しく機能すると、心臓は益々はたらきがよくなり、心臓が正しく機能すると脾が元気になる…という生かし合う関係にあります。
肝が心を生むという関係から、こうした相互関係は “ 母子 ” 関係ともいわれます。
一方で、五臓には抑制し合う相剋関係もあります。
五臓の相剋関係を「肝は脾に克ち、脾は腎に克ち、腎は心に克ち、心は肺に克ち、肺は肝に克つ」といいます。
肝の機能が高まりすぎると脾を弱らせ、脾の機能が高じると腎を弱らせる…という、相生とは相反する関係です。
これらの要素の状態を調べ治療していくことが東洋医学の治療法でもあるのです。
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