1-4 陰陽五行の成立
人間の観察から生まれた学問
古来の東洋人は、人間がおかれているこの世の範囲を知ろうとしました。
個人を直接観察することはせず、周囲の人々を観察していく方が、時には正しい判断を促すことができます。
このような考え方が後に、陰陽五行の軍略五界となっています。
宿命、運命等が存在するのだと断言することはなく、先ず人間の置かれた環境を観察し、徐々に観察の輪を縮めていき、人間の宿命を浮かび上がらせる方法をとりました。
自然の観察
自然を観察していきますと、大地があり、天空があり、太陽があり、星があり、月があり、季節があり、冬には雪が降り、夏にはギラギラと太陽が照りつけています。
そしてこれらがなぜ存在するのかは、現代の科学ですら解明されておらず、その誕生の時については、いまだ正確な答えが解らず、現状をそのまま受け入れているに過ぎません。
古代人の自然観察の動きは、陰陽五行説に限らず暦を生み出す過程に共通してみられます。
陰陽五行説の思考では、各五行世界はバラバラであり、木質だけの世界、火質だけの世界等が存在しているとします。
ですが、そのような種々の元素が集まって存在しているのが今上の世界であり、人類の住む地球であると考えているのです。
天上の土星が各星(四惑星)を包括して、地上にも天上の土星を再現していると考えます。
それが大地となり、大宇宙を箱庭的な姿で考えているのが、陰陽五行説の思考なのです。
宇宙論(天地の法則)を人間生活に組み入れることになったのが、『五行の相生相剋論』で、天上世界の星々の配置と名称が、なぜこのようにつけられたのかは不思議なことですが、木星、火星、地球(天にあって土星)、金星、水星と相生関係に並んでいます。
大自然の分類と宿命の解明
広大無限の大自然を分類するためには、先ず大自然を大きく、天空の世界と地上の世界に分けました。
天空の分類とは、肉眼で観察できる五惑星(木・火・土・金・水)と太陽、月等であり、太陽の運動法則から一年(約365日)を知り、歳星(木星)の運動法則から約12年周期を知りました。
その後に複雑な地上世界を観察していきました。
天と地の共通点から、歴術が発達していき、後の世で農耕などにも大いに活用されるようになっていったのです。
陰陽五行論を創り上げた古代東洋人たちは、人類誕生以前から宇宙が存在し、自然も存在していたと考え、その自然こそが人類にとっては天より与えられた万人平等の宿命であると解釈しました。
『天を父とし、地を母とする』
とした大きな思想は、人間が宇宙と大地との間に自然と調和して生きる存在であることを語っています。
人類の宿命がこの大自然に刻まれているものならば、大自然の約束事や法則を細かく分類していけば、個人の宿命の謎も解けると考えたのです。
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