7つの国家論
強く健全な国の条件として
釈迦が説いた7つの教えがあります。
ある時、ある国の王が
隣国の国を攻め滅ぼすことが
できるかどうかを釈迦に尋ねました。
すると釈迦は次のように質問しました。
『その国民は、しばしば会議を開き
多くの人々が集まって議論をしているか?』
「はい、しております。」
『その国民は、共に集まり
共に行動し、為すべきことをなしているか?』
「はい、為しております。」
『その国民は、
かつて定められていないことを定めず
すでに定められたことを破らず
法律に従って行動しているか?』
「はい、しております。」
『その国民は、
老人を敬い、尊び、大切にもてなし
その言葉によく耳を傾けているか?』
「はい、そのようにしております。」
『その国民は、
女性や子供に暴力を振るったりしないか?』
「はい、しておりません。」
『その国民は、
先祖を敬い、供養を絶やすことがないか?』
「はい、ありません。」
『その国民は、
敬うべき僧侶を尊んでいるか?』
「はい、尊んでおります。」
この7つの問いの答えを聴いて
釈迦はこう言いました。
『ならばその国は強靭であり
決して衰退することはないであろう。』
この釈迦の7つの問いは
『遊行経(ゆぎょうきょう)のなかに
「国家論」の教えとして説かれています。
大切なことはいつだってシンプル。
どうぞ今をたいせつに。