2023年『癸卯』年は、物事の終わりと始まりを意味する年
陰陽五行思想では立春を以って新年の始まりとする
新年あけましておめでとうございます。
東洋の太陰暦では、立春を以って新年といたします。
2023年2月4日立春~2024年2月3日節分までを
陰暦では、2023年「癸卯」年とします。
また、立春を以って春は始まるとされ、
2月(寅月)、3月(卯月)、4月(辰月)を春とします。
陰陽五行思想に基づく自然界の法則では
自然の中で循環をしている季節の移り変わりの予兆から
天意を探るために十干、十二支を組み合わせて
年の移り変わりを六十干支で表します。
そこには干支の持つ深い意味が存在しています。
壮大な天意を知るための叡智
古代の人々は、この壮大な自然界の中に生きながら
その天意を分析し学び、指針としての智慧を得ることで
人の生き方や在り方について「人の道」を記すために
様々な現象に翻弄されて生きる人々の人生の指針として
陰陽五行思想を生み出しました。
陰陽五行思想は長い歴史の中で編纂されながら
多くの天才たちが関わり森羅万象を解き明かし続けた
大宇宙の法則であり、その人知を超える智慧こそ、
天意を知るために生まれた自然哲学となります。
干支『癸卯』は厳しい寒気が緩み、萌芽の出るときを表す
これまで学んできたように、干支は十干と十二支の組み合わせで出来ています。
十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十種類、
十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の十二種類です。
十干は太陽を象徴として、十二支は月を象徴として、自然界の循環を表しています。
六十干支の『癸卯』は別名“林中の泉”と云われますが
『癸』に含まれる意味からこの干支の意味を紐解いていきます。
『癸』には、物事の始まりと終わりの意味があります。
「癸」という文字は「揆(はかる)」という文字にも
使われているように、何かをはかることにも使われるが
例えば十二支の「亥」は「核」という文字にも使われるように
種子の硬い中心の種の意も表しています。
「癸」は、種子が計ることのできるほどの大きさになり
春も間近でつぼみが花開く直前であるという意も含むと云われています。
十干の意味からみると「癸」は雨や露、霧、小川や小さな湖なども表します。
ちなみに「癸亥」は“きがい”とも読みますが、
干支の意味では濁流や豪水も表しますが
十干「癸」と十二支「亥」の双方に
種子にまつわる意味も含みますので
人に当てはめたときには種子の性質である忍耐強さが
表れるという特徴にもなります。
『卯』の漢字の意味は、元々「茂」が由来とされ
「春の訪れを感じる」という意が含まれていると云われます。
また、卯という文字が門を開いているように見えることから
冬の門が開き、外へ出る意も含まれていると云われます。
十二支の『卯』は、春分と秋分に太陽の昇る方角の意があり
すべての物が芽生え、活力を増して季節を開くという意味から、
万物事象を開くという意が含まれます。
『卯』は草木や花、蔦やツルなども表します。
また『癸卯』は「癸」も「卯」も
陰陽でみれば『陰』の要素になりますので
表立って勢いが盛んな様子ではありませんが
『卯』は春の季節の頂点の十二支となりますから
芽吹く力は最強となります。
その『卯』の草木や花の芽吹いた様子に
『癸』の雨が降り注いで成長を促す相生が起こります。
つまり、表立って目立つような勢いではありませんが
これまで忍耐強く培ってきた種子に値するものを
守り抜いてきた人は、これまでの忍耐や努力が実り
いよいよその種子が芽吹く大切な時を迎えます。
つまり、『癸』と『卯』の組み合わせには
これまでの努力が花開き、実り始めて
春の季節が開くという意から
万物の事象が開いて始まるという意味が備わります。
十干の最後にあたる『癸』には
生命の終わりを意味することと共に
新たな生命が成長する意味も含まれます。
十二支の『卯』は芽吹きの春の意と
門を開いて歩み始める成長の意も含まれます。
ある時代が終わり、ある時代が始まるとされる、
そんな転換期となる『癸卯』年の始まりですね。
何を終わらせて、何を始めるのかは
日本の国運にとっても日本に暮らす個人にとっても
大切な判断のときではないでしょうか。
卯年の時に起きている出来事
卯年の時には一つの時代がおわり、
新たな時代が始まるような出来事が
過去の歴史の中でもいくつか見られます。
株式市場には、このような格言があります。
【辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、
子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる。】
卯の年は株式市場が跳ねるとされていますが
ココで肝心なことは十干との組み合わせです。
『癸卯』年は癸が卯を相生する形になるので
芽吹いた芽の成長を促すことは考えられますが
「癸」も「卯」も陰の要素です。
まだ表立って派手な動きができる時期ではなく
内側の種が芽吹くことで成長をする時期です。
家庭生活の経済力や生活力、企業内の温めてきた企画、
水面下で進めていた事業や国の政策の下準備から
徐々に実践へ移行する助走期間として捉えると
芽吹きの流れにも乗りやすくなります。
『癸卯』年の過ごし方の注意点
芽吹いたばかりの芽は、脆い状態です。
今年一年をかけて、その芽を大切に育成して
芽を摘んでしまったり潰してしまわぬように
注意をしながら成長を促すことに意識を向けると
良いでしょう。
『癸卯』には“植物の成長”という意も含みますので
やりたいと思うことを心の内に温めてきたのなら
学びの一歩を踏み出すことも良いですね。
ただし、自分自身の宿命に持つ干支の動きと
癸卯年の動きがどのように影響するかは
人それぞれに違ってまいりますので
誰もにとって善き影響があるとは限りません。
個人の宿命は、唯一無二のものとなります。
個人の人生のライフデザインについては
より詳細なプロファイリングが必要となりますので
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