許すこと
ある時、一人の比丘が他の比丘に
悪口を言ったことを反省して謝りました。
何度も何度も謝りましたが
悪口を言われた比丘は受け入れず
許しませんでした。
そればかりか謝る比丘をののしり
罪を責め続けました。
釈迦は二人の比丘に
こう言いました。
『比丘たちよ。
罪を犯しても罪を罪と認めない者、
また罪を謝っているのに
それを受け入れない者、
その二つの者は共に愚か者と呼ばれる。
罪を犯しても罪を認める者はよい。
また罪を謝っている者を
素直に受け入れる者もよい。
その二つの者は共に賢き者と呼ばれる。
怒りの心で相手を非難し、
友情を失ってはならない。
仲間との和を壊すような言葉を
口にしてはならない。
怒りはまるで山が人を押しつぶすように
愚か者を押しつぶす。』
誰もが間違いを犯すもの。
自分の罪を認めて謝る、
相手の罪を許す心をもつ、
心がけていきたいと思います。
大切なことはいつだってシンプル。
どうぞ今をたいせつに。